· 

頭のいい子の特徴③-2:理解力がある子

皆様こんにちは。

ロボプロキッズ☆ラインのはやぴぃです。

ロボットレシピ31個のうち、

これから、ふつうジャンル後半の作品6つを紹介していきます。

 

その区切りのコーヒーブレイク的な話題で

頭がいい子ってどんな子?というテーマで書いている続きです。

 

理解力について、差があるなぁと思った場面を

いくつか思い出してみました。

1.私が高3で物理Ⅱの電気が分からなかった時

2.池上さんのテレビの裏話で宇賀アナは飲み込みが早かったと言うエピソード

3.パソコン教室に行っていたころ、一緒に習っていたおばさんで・・・

4.数学の補習クラスを担当していた時

 

1.について

右の耳から入って左の耳から抜けていく、という言葉があるけれど、

耳の中にも入ってこずに、

頭の表面の膜の上をツルツルと滑って零れ落ちていく感覚を

初めて味わったのが、あの、物理のコンデンサーに始まる単元でした。

何年生であれ、落ちこぼれてしまった子というのは、

こういう感覚の中で暮らしているのかもしれません。

 

先生が当然のように話しているコンデンサーが、

私には未知のものでした。ネットワークも引き出しも何もありません。

キーワードが頭に入る場所がなかったのです。

当然、そこからネットワークは派生しません。

ある単元の最初にできる、先生の導入の話は、実はとても大切です。

その単元を理解する、ネットワークのタネ。引き出しを作るチャンス。

最初にそれを作り損ねると、そこから派生する話が全部アウトになってしまいます。

 

低学年のうちから、ほとんどの科目でそれが起こったら、

相乗効果で、どんどんわからなくなります。

お客さんのように、ただ座っているだけ、というのがクセになります。

その初めの一歩ができなくなるのは、なんでしょう。

幼児期に脳内ネットワークを作り損なったのでしょうか?

 

2.について

池上さんが頭のいい人だと言うのは周知の事実。宇賀アナも然り。

でも、プログラミングの話題を取り上げようとしたとき、

池上さんは苦戦したけれど宇賀アナは飲み込みが早かったというエピソード。

違いは何だったのでしょう?

『若い時からパソコンに親しんでいるとやっぱり違うんだな』と

池上さんもボヤいてましたということですが、

あることに親しんでいると、それに近い、新しいことを学習しようとしたとき、

それを理解する道筋、みたいなものができているのでしょうか?

プログラミングは、パソコンに親しんでいる宇賀アナには、

知っていることに近い新しいこと、

池上さん世代には、まったく概念がない新しいこと、だったのかもしれません。

 

プログラミングの言語もいろいろあります。

小学生向けの言語を丸暗記しても直接使えるわけではありません。

でも、概念が分かっているのと、全く知らないのとでは大きな違いになると思います。

 

3.について

私は、今は毎日パソコンをやっていますが、始めたのは意外に遅い40代半ば。

その昔、出始めの頃に一太郎で修論を書いたけれど、

ワードもエクセルも、見よう見まねで触ったことがある、くらいでした。

派遣の登録をしていた派遣会社で、無料のパソコン教室があったので

通ってみたのが、系統だった学習の始まりでした。

 

そこに来ていた他のおばさん達(の一部)は、説明を聞いて、

では、その通りにやってみてください、と言われても、できない。

テキストにも書いてあるし、今の今、聞いた通りにするのに、

なぜ、できない人がいるのか、不思議な世界でした。

 

説明を聞いても、自分のネットワークの中で正しい場所に落とし込めていない。

正しい引き出しに入れることができていない。

咀嚼できていない。

実際に、もたもたと自分でやってみて、

初めて納得できるテンポの人なのかもしれません。

 

子供が授業を聞く中でも、そういう子供がいます。

集中力がないのか、そういうやり方が癖なのか。

普通の子でも、一度にたくさんの内容を習うと、オーバーフローすることがあります。

算数の計算でも、実際にやってみて、初めて納得できることがあります。

だから、集中して話を聞くだけでなく、自分で整理する時間を持つことも大切だと思います。

 

4.について

私の教員免許は理科ですが、

ある高校で数学の補習クラスを担当したことがあります。

元々、あまり勉強が得意じゃない子が集まる学校で、試験も簡単。

でも赤点を取る子がいて、朝の30分くらい補習をする担当でした。

 

大きく分けて、2種類の子がいました。

一つは、地頭は悪くない子。

私の物理の電気みたいに、何かのきっかけでその世界に入り損ねて、

この単元は全くダメだったけれど、最初から教え直せば、

スポンジに水が沁み込むように、ドンドン理解できます。

そんな子は、次の試験ではいい成績を取って、

もう補習クラスには戻って来ませんでした。

 

もうひとつは、地頭が良くない子。

何かをスッキリと理解して感動した経験がないのではないかと思う程、

無感動で、そして、沁み込みません。

頭の中に、貧弱なネットワークしかないのかもしれません。

確率の話で、分子と分母にすごい掛け算の式ができて、

ザーッと約分して、スッキリした分数になって、確率3分の1とか答えが出る。

その、ザーッと約分することから、理解できないのです。

理解している振り、のような反応をするけれど、できていません。

 

例えば、12という数字を見ても、約分する相手がピンとこない。

12という数字に感覚がなくて、2でも3でも4でも6でも割れる、というのが

瞬時にわからない。

そんな状態から高校まで、白紙の空っぽでたどり着いた人に、

今、確率を理解させるのは、ほぼ不可能だと思います。

 

どこかの大学では、

大学生に小学校の分数から教えていると聞いたことがあるけれど、、、

 

とりとめなく、理解力について4つのテーマで書きましたが、

最初の1歩。幼児期の脳内ネットワーク作りが大切だと思います。